プロローグ

2/7
449人が本棚に入れています
本棚に追加
/807ページ
「ガーハッハッハッ!! この世界は我等、デスヴェイダーの軍門に下るのだ!! 恐れ!おののけ!跪いて許しを乞え!!」 どこかの石切場に似ただだっ広い場所に轟く声、溶岩のような肉体を持ち肩から生えた噴火口からマグマを噴き出す巨漢が、 舞台役者の如く両手を広げ高らかに吼える。 その背後では、赤マントを纏った黒装束の戦闘員が魔法陣からぞろぞろと出現して行く 「ヤミー!ヤミー!」 湾曲のナイフを手に現れた戦闘員は、辺り一面を覆い尽くす 「フフン、この軍団を前に次元皇国の反抗など この灼熱騎士ドカドカンの前では、道端の石ころと同じ! 押し流してくれる!!」 軍勢を引き連れドカドカンは、視界に見える光り輝く城を目指した。 破壊を繰り返し進軍するその姿は、まさに黒い濁流 あらゆる抵抗を飲み込み濁流は、光り輝く城の城門まで来ている。 鏡のように磨かれた城門には、満身創痍の兵士達が迫り来る軍勢に最後の抵抗を試みていた。
/807ページ

最初のコメントを投稿しよう!