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シイナの説明でユウスケは改めて自分が置かれた状況を理解した。ユウスケはポケットから携帯電話を出して確認してみるが当然の如く圏外だった。シイナはユウスケの持っている携帯電話に興味深々である。
「ユウスケ、それは何?」
「これ?これは携帯・・・そうか。これは魔法世界にはないのか。これは・・・そうだな、これがあれば科学世界ならどこでも相手と話をすることが出来る機械だよ」
「へぇ~。科学の世界ってかなり進んでいるのね。こっちじゃ転送魔法で直接会いに行かないといけないからね」
その時だった。ユウスケたちの近くで爆発音が鳴った。
「なんだ!?」
「あれは・・・ねぇユウスケ、ちょっと行ってみない?」
「えぇ!?無理無理!危ないよ!」
「大丈夫よ!もしもの時は私がなんとかしてあげるから。こう見えても私、防御魔法が得意なのよ」
シイナに手を引かれ、ユウスケは森の奥へと消えていった
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