1194人が本棚に入れています
本棚に追加
/278ページ
―――――――――――――――
龍「……勝ちを急ぎ過ぎたな」
夏侯惇「しかし、あのままではジリ貧になっていたのは確実ではないか?」
龍「確かにそうかもな。…だが、徐晃の本来の戦い方は『守』だ。まだ『守』の方が勝ち目があっただろう」
夏侯惇「ほぅ……なるほどなるほど」
第三者の視点から冷静に戦況を見ていた二人は、静かにそう口を開き、興味深そうに顔に微笑を浮かべる。
そして二人は、再び呂布と徐晃による戦闘に視線を移し、対戦の決着を見届ける。
自身の渾身の一撃を弾かれ、徐晃は思わず体勢を崩す。
徐晃「くっ…!?」
ヒュン!!!
呂布は徐晃の反撃の一撃を難なく弾き返し、体勢の崩れた徐晃へ方天画戟を振り払う。
ガキィィィィィン!!!
呂布の方天画戟は徐晃の斧槍を絡め取り、彼方へと弾き飛ばす。
そして呂布は、得物を失った徐晃の首元に方天画戟を突きつけ、勝負の決着を促す。
―――――――――――――――
最初のコメントを投稿しよう!