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旅立ちを決意したミルフィーネは
荷物(アルシャーノの発明品や食料・水)を 持ち、
ミルフィーネに懐いている緑色の穴ぐら犬、エルフを連れて、
洞窟をあとにした。
まずは北の洞窟から見下ろす位置にあった首都の現状を知るべく南に行く事にした。
丘を下るためにあった階段などはなくなっていたが、
丘自体が小さくなっているのか、
下り坂は緩やかに短くなっており、
下りるのはあっという間だった。
あっという間におりられたのにはもう一つ理由があったのだが…。
石の上を歩くことに慣れているミルフィーネにとって
『土龍MIMIZU』によって耕された土の上は雲の上を歩くようで足元がふわふわして頼りなく、苦労した。
そして何度も転びそうになってしまった。
実際、転んで転がり落ちたわけだが、ふかふかのおかげで怪我などすることなく、
土の上に人型を残しただけで済んだ。
そして誰もいないおかげで、恥ずかしい姿を誰にも見られずにすんだのはミルフィーネにとって不幸中の幸いだった。
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