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「でも、雄太より優秀な女の子なんて、そうそういないよね？」
真顔で尋ねたパリスに、雄太は小さく笑った。
「ある分野においては自分よりも秀でている人はいっぱいいるから」
樹利はそんな雄太を見て、解せないように腕を組んだ。
「……雄太が優秀な女の子が好みだとは思わなかったな」
「どうしてですか？」
「なんていうか、お前は菜摘ちゃんみたいな天真爛漫な子が好きだと思ってたよ」
その言葉に、雄太はゴホゴホとむせた。
「ど、どうして姉ちゃんが……」
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