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「「ちょっとちょっとぉ~!!千里ばっかズル~イ!!僕たちも会長と仲良くなる~!!」」
言いながら、そっくりな二人が顔を出す。
「はいはい。黒瀧、こっちの右のやつが兄の清水 晋太郎(シミズ シンタロウ)。で、左が弟の清水 祥太郎(シミズ ショウタロウ)だ。言わなくてもわかると思うが、こいつらは双子だ」
「「よろしく会長~!!」」
「よろしく!」
俺が返事を返してやれば、二人はキャッキャッと喜ぶ。
つか、こんな所に双子ちゃんがいたのかぁー!!
いやぁーよかった、よかった。
この学校には双子はいないかと思ってたよ。
双子たちを見てニヨニヨしていると、鳳さんに呼ばれもう一人此方に来ていた。
「で、こいつが良知 秀斗(ラチ シュウト)だ。基本無口だが、仲良くしてやってくれ」
鳳さんが言えば、良知さんが少し前に出てきて言う。
「え…と……よろ…く……」
そっと手を差しのべてくる良知さんに、俺は萌え禿げた。
そして俺は、差しのべられた手を両手でギュッと握って言った。
「無口ワンコ萌え!!」
「?」
俺の言った事が、よくわからないとでも言いたげに首を傾げる良知さんの頭には、ワンコの耳が生えているような気がした。
「あともう一人、副委員長がいるんだけど、あいつまたどっか行っちまったな…まったく……」
言いながら腕をくみ、頬を膨らませながら怒る鳳さんにも、俺は激しく萌えていた。
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