ベンチに座る君の影

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春。 桜色に染まる君に出会った。 何時も横切る公園の、とても綺麗に咲き誇る桜の木が私の足を止めた。 優しい風が花びらを踊らせて、思わず私は自転車のペダルから足を外した。 学校に遅刻してしまうことなど些細なことに思えた。 一番大きく美しい桜の木の下には木製のベンチがある。 私はそこで桜色に染まる君に出会った。
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