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「…キミの入れるお茶って、本っ当に、マズイよね。」
ちょーん。
本日、三回目のダメ出し喰らいました。
「…もぅ帰ってもらっていいすかね?営業妨害なんですが。」
「なに?ここは常連客を追い返すような、躾をしてるの?」
「…だったら売り上げ貢献して下さいよ…。」
「キミ自分の指名料知ってる?確かこの店で、三番目に高かったと思うけど?」
「えっ!?そうなんですか?やったぁ~って、違うっ!!」
湯呑みを取り上げ、勢いをつけてお盆に叩きつけた。
「お酒の売り上げもお給金に入るんですよっ!?飲まないくせに毎回毎回っなんで指名するんですかっ!!てか、なんで毎度私の来る日知ってんですかっ!?私、茶飲み友達かなんかすかっ!?」
「僕は勧誘に来てるだけだからじゃない?」
「………帰ってください。吉田先生。」
「いやだね。栄太郎って呼びなよ。」
「栄太郎先生、いいから帰れ。」
「キミは本っ当、馬鹿な子だね。何度言ってもわからないんだから。」
「そっくりそのまま、お返ししますよ、先生。」
「キミが帰るまでいるから。」
「…うん、もぅそれ脅迫だからね?」
涙が出そうだ…。
私が一家の大黒柱なのに。なんの因果で、こんな男に目をつけられにゃいかんのだ?
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