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鈴城くんは、まぁ僕はまだ使ってませんが。と笑った。
いや、使って下さいよ!何のためのカードキー?夜這いするためでしょ!!教わらなかったの!?ボクは覗きのために使ってましたが!?なにか?
「てことはーこれできぃちゃんも生徒会の一員だねー」
「わーい!副顧問だ!!頑張ってね」
神田くんは目を細め笑い。朝日奈くんはボクの周りをグルグルと嬉しそうに回る。
「えぇ、よろしくお願いします」
軽く返事をする。視線をずらすと、こちらを見ていた灰と目があった。
ボクは手に持つカードキーを少し揺らして見せて、苦笑をすると灰は鼻で笑って視線を外した。
「と、言うことで…如月雪を生徒会副顧問に承認する」
しっかり働けよ。と不適に笑う姿は、紛れもなく俺様のそれだった。
ヘタレ要素はどこに飛んでいったんだろう。お願いだから戻って来て。
ボクは、ははっ。と乾いた笑いしか出なかった。
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