第2章 『パーティの夜』

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彼が色んな意味で大きいのは、積み重ねられた経験が影響しているのかもしれない。 『だ、だけど、僕が色んな女の子と付き合っている間に、彼女も誰かと付き合っちゃうかもしれないじゃないか』 身を乗り出す勢いで言ったシンに、メイリンはまた笑った。 『いいじゃない。 何もしなくても彼女は絶対誰かと交際すると思うわ。最後に結ばれれば、それでいいわけでしょう?』 メイリンの悟りきった口調に、シンは思わず感心した。 『君も僕と同じ13歳だよね?随分大人びてるんだね』 『あら、女の子はそんなものよ。なんて私は耳年増なだけだけど』 そう言って爽やかに微笑んだメイリンに、シンは『なるほど』と笑った。
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