第2章 『パーティの夜』

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一方まりあは有名人からの質問責めから解放され、ホッと一息ついていた。 樹利がすごい職人さんだってことは色んな人に聞いてはいたけど、こんなにすごい有名人達と交流があるなんて知らなかった。 そういえば芸能事務所akカンパニーの『相談役』でもあるしね。 大好きな父親なのに、どこかみくびってた気がして、なんだか申し訳ない気分。 でもでも、それもこれも樹利は日頃自分のことを『小さな店の職人』としか言わないから。 そんなことを思っていると急に背後に棘のあるオーラを感じまりあはゾクリとして振り返った。 そこには口元に笑みを湛えた狭間麗子の姿があり、まりあは目を開いた。
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