伊東さんまさかの“青春のリグレット”~新side 9~

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歴史とはドミノのようなものである。一つ一つの様々な出来事が複雑に組み合わされて、思わぬ方向に倒れていってしまい、時に誰も止められない…… 天狗党の乱にまつわる因縁は長い。やはり前藩主の徳川斉昭公の治世に黒船が来航した時がドミノの出発点だろうか。 天狗党の乱に至るまでのドミノのピースは、日本史の授業で誰もが目にし、教科書にラインを引き、テストが過ぎてそのまま忘れてしまったようなキーワードの羅列だ。 歴史とは、後世のある人にとっては退屈な事実の羅列かもしれない。しかし実際は、自分達と同じ人間達がある時はしがらみの中で悩み、不当な仕打ちに憤り、ある時は苦渋の決断を迫られた。その無数の足跡だ。 語り手の新君が寝落ちている間、代理として著者がここに至るまでの年表+フローチャートをざっくり作成したいと思う。 伊東さんの胸中を想像したり、テストの一夜漬けに活用いただければ幸いである。
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