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土曜日の昼下がり
昨夜、あたしの部屋に泊まった孝太といえば……
テレビゲームに夢中。
はぁ
いつから、こんな風になってしまったのだろう。
「ご飯出来たよ。ね、途中で止めれないの?」
「ごめん、ちょっとキリがいいところまで。
あ、カナ、ピーマン抜いてくれた?」
孝太は背中を向けたまま。
なんか偉そうでハラタツ!
あたしは、お母さんじゃないっつーの!
「……どうかな。ピーマン入ってるかも」
「マジで?」
孝太は返事はするものの、まだ振り向きもしない。
テレビの電源を切りたい衝動を押さえて、サラダをぐしゃっとかき混ぜた。
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