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死刑台は先送りされたけど、いまだ真綿で首を締められてるような気分だ。
ああああ落ち着かない!
「コハルちゃん。
俺今日あいつの見舞い行くつもりなんだけど。良かったら一緒にいく?」
昨日なにかあったと事情を察したのか、中田が余計な気を回してきた。
「行きません」
あんたなんかと、行きません!
しかし中田め。
お見舞いって、もちろん玄関先までだよね?
まさか、図々しくコウタくんの家に上がり込むつもりじゃないでしょうね?
それで看病なんかしちゃうの?
まさか、おでこで熱計ったり、
お粥あーんしたり、
服着替えさせたり、
あまつさえ身体拭いてあげたりするつもりじゃないでしょうね!
な、なんてうらやましい!
じゃなかった…………嫌らしい!
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