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  揺らめく命の灯火を目の前に私は目を細めた。 これで総てが終わる。 流れ出る体液とも血液ともわからないものが大量に傷口から流れ落ちてゆく。 手足の感覚はもうなく目だけが動く。 が、この目にも霞がかかってきた。 この土の上で腐り朽ちてゆくのならばよい。 なぁ。そうは思わないかい… ますます重くなる瞼を受け入れて私は漸く目を瞑った。  
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