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3年1組の教室に男子生徒が勢いよく駆け込み叫んだ。
「修学旅行 行き先 東京だって!」
その報告に、休み時間の談話でくつろいでるクラスの生徒は女子生徒の悲鳴と共に歓声と驚きで騒いだ。
「マジ?」「誰が言ったんだよ?!」
「嘘だぺ?だって毎年恒例 沖縄か四国のハズだぺ?!」
報告に来た男子生徒は答えた。
「3組の端島先生からの確かな情報だゃ!」
女子生徒が2人 顔を見合せて教室を飛び出して行き、ざわめきは一層増した。
「ホントに?」
「東京?!やったで、俺達の年で東京なんて先輩も羨ましがるわ!ツイてるで俺達!」
「あたし卒業したら絶対東京に行くつもりだったの!キャー うれしぃー!」
「東京にいる兄ちゃんに連絡しなきゃ、遊ぶとこ教えてもらう!」
「芸能人に会えるで?!おまえ誰に会いてぇ?」
ざわめく教室に、先程 出て行った女子生徒2人と一緒にクラスの担任の先生が入ってきた。
2人の女子生徒は笑顔でピースサインをみんなに向けると、また悲鳴が上がった。
「はい、はい!静かに!みんな席に着け」
と先生が促した。
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