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神無は将斗を見て「将斗!」と叫び葉月の無事に安堵し泣いていた。
「すまん神無。遅れたな?」と微笑んだ将斗は神無の方に葉月を抱っこしながら歩いて行った。
そして、もう1人の女が「中々やるわね?でも!」と将斗に斬りかかったが既に女の片腕が無かった。
女は気付かずに「あれ?えっ?」と自分の片腕を見て……
「いやぁぁ!私の腕が無い!」と狂いそうな声を挙げていた。
そして葉月を神無に渡した将斗。
「葉月!」と神無は抱き締めて泣いていた。
斬られた慶次を見た将斗は「慶次、大丈夫か?」と聞いた。
「あぁ。刀は筋肉で挟んだからカスリ傷さ?」と慶次は笑った。
「さすがだな?」と将斗は笑った。
そして将斗は女に振り向き。
「死ぬ前に聞くが。いったい誰の命令だ?そして誰に未来から呼ばれた?未来で死ぬ運命の女!」と将斗が叫んだ。
「貴様!なぜ解った!」
「匂いかな。眼鏡に似てるんだよ」
「ふふ。貴方が居るのは誤算だったわ。だが一人は必ず殺す!」ともう片方の腕で刀を持った筈だった……
「殿が質問してます。きちんと答えて下さい!」と言った朝信が更にもう片方の腕を斬り落としていた。
「いやぁぁ!」と女は泣き叫んでいた。
「こりゃ駄目だ。精神崩壊してるな。詳しい事は聞けないなもう?」と将斗は言った。
「では?」と朝信が聞いた。
将斗は無言で頷いた。
「御意!」と朝信が言い女の首を落とした。
「俺の娘と妻にちょっかい出すからだ……」と死んだ女に将斗は言った。
眼鏡と同じ匂いがした女達を生かす気は最初から無かった将斗だった。
「神無も無事か?」と将斗は微笑んで葉月を抱き締める神無をそのまま抱き締めた。
「うん……」と言った神無は旦那が安土から越後に来てて良かったと思っていたのであった。
そして「将斗が居なかったら葉月と私は……」と神無は思っていた。
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