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   祖母は、話し終わると、重い荷物を下ろしたように深く長く息を吐いた。きっと長い間苦しんできたのだろう。  しかし、祖母に悪意があった訳ではないし、祖父と祖母の結婚によって、二人の人生が狂ったわけでもない。  二人は、真っ当な人生を歩んだに違いなかった。  そして、二人の人生は鈴音にとって誇りあるもののように思えた。  「ありがとうございました。私、本当に生まれ変われたような気がします。お祖母さんのおかげです」  鈴音はそう言うと頭を深く下げた。  「まあまあ、そんなにかしこまらないで」  祖母はそう言うと、満面の笑みを浮かべた。 .
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