第2章

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終わりのハジマリ 99 ミサは例のサイトの件をシスターミザリィに報告するべきか悩んでいた。 シスターミザリィが…いや、その他の教師や生徒たちがサイトを見れば無関係の美紀が厳しく問い詰められるに違いない。 誤解を解くには公園で聞いてしまったサチヨたちの話を一から説明する必要がある。 ミサはミッソーに相談することにした。 しかし、今、聖ミザリィ学園に引き返せば純子と会ってしまう可能性があった。 純子には申し訳ないが、今は友人の恋愛話を落ち着いて聞ける状況ではなかった。 ユーラのことも心配だった。 自宅へ戻ることにしたミサはユキの携帯に電話をかけた。 「お姉ちゃん!?ちょっと、大変だったんだから!」 ユキの興奮した様子にミサは急いでマンションへ戻った。 byジャニス 終わりのハジマリ 100 ミッソー中佐はサチヨを懲らしめるために、銃剣をマジックで使う物と交換しておいた。 銃剣の先がすっぽりと柄の中に収まる物である。 それからわら人形を倒すと、サチヨの突き出した銃剣の前に立ち塞がり、わざと心臓を突かせた。 銃剣にはスプリングが内蔵されていて、ミッソー中佐の体に押されると、先端部分が柄の中へ入って行くというわけだ。 サチヨはトイレで祥子に言った。 「ミッソーの奴、私に恥をかかせたんだ。絶対許さないよ」 「でもサチヨ、どうしてミッソーがそんなことするの?」 祥子が言った。 「それは私にもわからないんだけど」 二人は漠然とした不安を抱えながら、トイレを出た。 37a50f08-49ce-4a3b-bbd5-0adb21ab8d10
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