第12話 あの頃へ戻るために

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「ボサッとしてんなよ!」 麒麟が再び動く。 だが、それよりも一瞬早くバタフライが先に動きを見せた。 「ノーズウィップ!」 頭部を横に振って殴られたお返しをしようと後頭部の鞭を打つ 狙うのはやられた箇所『顔面』だ。 しかしノーズウィップは空振りをしてしまう。 正しくは麒麟が横に逃げてさらにノーズウィップを掴んだのだ。 そして麒麟はノーズウィップを片腕で引っ張った。 するとバタフライもろとも麒麟の方へ引き寄せられていった そこへ麒麟が逆の腕で顔面にカウンターを喰らわした。 「ブレイクファイヤー!」 そこへサーベルが手のひらから炎の弾を飛ばし、麒麟の腹部にヒットさせた。 「そっちこそボサッとしてんなよ?」 筒井はそっくりそのままバイセルへ言い返してやった、と同時に相手を怒らせようと目論む。 「ありがとうタケちゃん…やっぱり近接戦闘は避けるべきだね、ナナシの機体みたいに」 「でもこの機体、近接戦以外の戦い方もするようだよ松井さん?」 二人の中で麒麟は仮想ファイティング・オブ・スターとなった。
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