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「今度はお前らが俺の相手をするんだろ?やる気があるなら、きなっ!」
「よ、よし…やってやる」
筒井は珍しくビビっている…明らかにさっき相手していた機体とは比べ物にならないほどの性能を持ち合わせている。
何よりも鉄太陽の一撃を喰らっても怯む事なく立ち上がって余裕を見せた。
筒井は機体が持つ性能ではなく操縦者が持つメンタルの強さにビビったのだと悟る。
「動きがおっせーぞ!」
麒麟が先手をうつ。
近づき様にハイキックをサーベルにお見舞いし、体を捻って今度はバタフライの顔面にパンチを叩き込んだ。
「今までこういう相手と戦ってなかったからこんな感覚になった…だけど対策はしてきてるんだ!」
「そうだとも、多少は対応できるはずだよ、シミュレーターでやってきたんだからね!」
苦手意識に直面したからこそビビってしまったのだ、しかし松井が以前命名した『逆算仮想敵作戦』の仮想ナナシ戦が麒麟に通用する望みは僅かでもある。
二人はそれに賭けようとしている…。
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