手造り12

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「畏まりました。  件のダンジョンに近い同盟ダンジョンには、サダジェムントス卿が向われておりますので」 は、はぁぁぁぁっ? 「ちょ、ちょと待て。  なんでドラゴンであるサダジェムントス卿が向われているんだ?」 「いやのぅ。  {暇じゃっ!   そんな戦いがあるのならば、儂に行かせいっ!}っとのぅ。  言い出したら聞かぬでな」 「まっこと、アノ方は…  以前よりは落ち着かれたと思っていたのですがなぁ」 ゴル爺とガルナスさんが呆れたように告げる。 って、ドラゴンで気性が荒いと言われるブラックドラゴンのガルナスさんに、そんな風に言われるなんて… 大体、初期参加のドラゴン以外で、{面白そうじゃ}って参加しに来た方だ。 ま、変わり者なんだが… アノ地…大丈夫だよな。 その日は、その議題はそれにて終わり、他の議題や懸案事項を処理する。 終わると夕食を摂り、執務である。 ただ、以前よりは決裁文書が減っている。 前は、差し戻し案件が多々あったものだ。 それが極端に減ってきているんだよ。 俺は近くで処理しているドラグに尋ねる。 「なぁ、ドラグ」 「はい、何でしょうか?」 「最近、決裁文書の件数が減ってんだけど…  どこかで溜まってないよな」 とても不安です。 「いえ、それは大丈夫でしょう。  最近、中間決裁者を増やしました。  その恩恵と思われますな」 どうやら、業務改善をしてくれていたようだった。
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