小隊

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『ギッ…!』 「なんだ、雑魚か。」 鈍い音が聞こえたのは、俺が叫ぶのとほぼ同時だった。 ドシャ、と崩れ落ちた2つの身体。 「………は?」 「ふむふむ。いきなり目の前に居て驚きはしたが、外にいた個体となんら変わらないみたいだね。」 顎に手を当て何か考えているようなソイツ。 なら大丈夫か、と1人で頷き納得して顔を上げたソイツ。 「……おや?先客が居たのかい?すまないね。」 「……………。」 なにが? 「ん?あぁ、実はね。ボクの隊の訓練の一環で、最近増えたダンジョンを制圧してるんだよ。」 「……………。」 だから? 「新しく出来たのに魔法部隊の隊長様を退けたっていうし、ちょっとは期待してたんだけどね。」 だから? 「あんな雑魚が彷徨いてるようじゃ、所詮噂は噂だったのかねぇ。」 聞いてもいないことをペラペラ喋り出し1人で笑うソイツ。 「……ふむ、なるほど分かった。」
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