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馬鹿みたい。
分かってたのにいる筈のない彼の名前を呼ぶなんて、なんて滑稽なんだろう。
きっと彼がこんな私を知ったら呆れてしまうだろうか。
……アイツはきっと私の事なんて気にもしないだろう、自分が興味のない事なんて気にもとめないのがアイツだから。
何故、こんな時にアイツの事を思い出すのだろう。
本当に。
「……ばかみたい」
こんな弱い自分を見られたくない。でも、誰かに気付いてほしい。そんな矛盾が私の中にあって、でもどうしようもなくて、頭の中はごちゃごちゃで。
「誰か…助けて…」
誰にも聞こえない位の声で助けを求めた。
end
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