悪夢

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「さすがに気持ち悪いな」 「上からの命令だ。こんなもんを蘇生できるのかね?」 サラをツンとさわる警察。すぐに顔をしかめた。 「うわ、持ちたくねぇ。呪われそうだ」 「しょうがねぇよ。つれてくぞ」 サラの体を下級兵が担いだ。あとにはおびただしい血が残る。 「隊長、ジオはどういたしましょうか」 「そうだな……死んでるだろ? 海にでも捨てておけ。それと魔術部隊を呼んで戦闘の形跡を消させるんだ」 「はっ!!」 警察は分かれて行動することになった。隊長が歩き出そうとして、目をあげる。 「あぁ、あなたですか」 「よくサラをつれてきたな。待ちきれなくて来てしまったよ」 男はにっこりと笑った。
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