生物兵器

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リオは短い腕を組み、ジオを見下ろした。 「実験よ」 「なんでリオはわかるんだ?」 「だってそこに行ったんだもの」 ジオはガバッと起き上がった。はじめてここが浜辺だとわかったが、今はそれどころじゃない。 「場所がわかるのか!!?」 「え、ええ、まぁ……私は戦えないから助けられなかったけど……」 「どうなってる!!」 落ち着きなさいよとリオは両手を広げた。ジオはあぐらをかいて座る。 「カプセルに入れられているわ。何かを投与して……たぶんウイルスかしら……自己再生能力があるみたいで、体は無事よ」 「体?」 「ぐちゃぐちゃにされちゃったの。でもいつものサラだった……意識はないけどね」 ジオはよくわからなくて首をかしげた。
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