456人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
あのアキのお父さん(優さん)と仲が悪い叔父さんか…
優さんには何度も会っているけど良い人だ。
だからと言って理事長が悪い人とは限らないけど…
なんで仲悪いんだろ…
ぼんやりと考えていたらいつの間にか理事長室についていたようだ。
二人で立ち止まって、無駄に豪華な扉を見つめた。
扉の前でアキが大きく深呼吸してから…ノックした。
“コンコン…”
『はい』
「お忙しいところすみません…明久です」
『どうぞ』
ゆっくりと扉を開けると、応接用のソファーとテーブル、理事長の机らしきものがあるだけのシンプルだけど広い部屋に、スーツ姿の男性がいた。
理事長(らしき人)は…仕事をしていたようで書類片手にこちらを見ていた。
書類を置いて立ち上がってこちらに歩いてくる理事長は髪を後ろに流してダークブルーのスーツがよく似合っていて…見た目は二十代後半に見える落ち着いた大人なイケメンだった。
最初のコメントを投稿しよう!