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『夜勤当番』
私達の部署では基本、生産ライン・生産品の管理をしている。
その為、勤務は24時間。
夜勤帯は数人交代で待機として工場内で過ごしている。
そしてその夜勤当番率は私達2人がほとんどを占めている。
「俺も頑張ったんですからね。」
自慢げな顔の山口の後ろからひょっこり顔を出したのは、『小澤 亮太(こざわ りょうた)』
5年前にうちの部署に配属されて以来、私の右腕?として働いている。
「あれ?うちも絡んでたん?」
「いえ、第1Gは関係ないですけど、たまたま夜勤当番で、山口さんに引っ張りだされました。」
「なるほどね」
完成品を担当するのが私と小澤のいる第1G。
部品や途中パーツを担当するのが山口のいる第2G。
3年前までは1つのグループだったが、2グループに分かれた為、知識はさして変わらない。
「さてと、織愛会議行こう。」
時計は8時30分の始業時間を指していた。
「ほ~い。」
「じゃ~2人共後で。」
「うん、小澤朝礼よろしくな。」
私は山口と共に月1回行われるTL会議へと向かった。
恋が終わった翌日も、いつもと何も変わらない朝を迎えていた。
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