第七章 その娘、凶悪につき

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  美紀 「全ゾディアック。下がった方が良さそうよ。」 デスレックス 「下がってどうするアズラエル!!。  何としてでも兄者を止めねばならんのだぞ!!。解っているのか!!。」 美紀 「解ってるわよそんなこと!!。」 デスレックス 「だったら下がることはこの私が絶対に許さぬ!。  全員で兄者を止めるぞ!!。良いな!!。」  そこえ。ぐったりとしたミルクと、ダーク・スター。一緒に吹き飛んだゾディアックが戻って来た。 デスレックス 「ミルク、無事か?。無事なら一緒に兄者を止めるぞ。」 ミルク 「もう…駄目。」 デスレックス 「何を言っている?!。  止めねば兄者は…。」 ミルク 「だからもう手遅れだと言ってるじゃないですか。  にぃにの“暴走”は…。  絶対。誰にも止められない。」 デスレックス 「だがしかし!!。」 ミルク 「まだ解んないんですか?!。  にぃには“絶竜王”!。  全ての絶対支配者であり絶対たる力の王。  それが意味する先がなんなのか…!。  解らないアナタじゃ無いはずです!。」 デスレックス 「解ってる…。解っているんだそんなことは!!。  だが止めねば兄者の体が…。」 美紀 「和也は進化の力を持っている。  それを発動させていたら?。」 デスレックス 「馬鹿な!。  まだそこまでの力を取り戻してなど…。」 ミルク 「にぃに以外。絶対など。」 美紀 「無い。」 和也 「ギュルアラァァァァァァァァッ!!!。」  その咆哮は暗雲を呼び起こし。  天と地が泣き叫び。  絶対なる恐怖と死が舞い降りる。 守行 「あぁやんなっちまう…。  こりゃぁ……。  …無理だ。」 セラス 「出来るだけここから離れてください!。…早く!!。」 愛弓 「和也がまたドラゴンの姿になるんですか?!。」 ソード 「だったらアイツがどれだけ強いか解る!。  俺達も一緒に!。」 セラス 「彼を侮らないでください!!。  …解りますか?!。異常な程までに上がり続けるこの、魔力の波動が?!。」  彼等にはまだそれが解らなかった。  それだけ和也と憲明達の差がありすぎた…。  憲明達のレベルが35程なら。  和也は…。  測定不能。  
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