10863人が本棚に入れています
本棚に追加
/435ページ
エピローグ ウツキ&レイジ
「…俺たちが帰れる?」
『はい。』
パーティー開始から数十分後、ロキと話をしていたレイジ、ウツキは驚愕の真実を知った。
なんと二人とおまけでアルトは元の世界に帰れるというのだ。
『お二人はこちらに来て間もないですからね。まだ元の世界と繋がりがあるのです。』
「なら戻りなよ」
それを聞いていたアキラが後押しをかける
「わざわざこんな殺伐とした世界に留まる必要はない。別れは残念だけど、それが君たちのためさ」
「…なんか悪いな」
「すみません」
アキラに向き直り、謝り始めた二人
それをみたアキラは苦笑した。
『でも、あと三分したらできなくなるわよ』
「「カップラーメンかよ!?」」
「ロキ、はやく送れって…」
『はーい』
「「ちょ!?」」
二人の身体がうっすら消え始めた。
最期とばかりに二人は声を張り上げる
「アキラ!」
「アキラさん!」
「「ほんとにありがとう!また会えるのを信じてる!」」
それだけ言うと二人は消えた
「…ばか、今生の別れじゃなきゃいけないんだよ」
アキラは苦笑して見送った。
最初のコメントを投稿しよう!