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エピローグ 王達
「…面目ない」
「むしろ俺たちは君が潜入してたことにびっくりなんだが」
赤の国の城に招待されたカイ、アルタイルの二人に頭を下げるアスカ
招待された理由は赤の国で執行予定の黄の国の王女、リミアの処刑並びに黄の国の植民地化を祝う式典である
ただし、植民地といってもその国民はほとんどが移民を願っているため、無人の砂漠を手に入れたも同然…よって放置を決め込むつもりらしい
「…まさか内通者がいたとは…」
「とはいえ、黄の国は解体同然だろう。帰る場所などないのだから構わないだろ」
「まぁ、確かに…」
小さくため息をつくアスカであった。
荷馬車の荷台で多くの荷物がある中、たった二人だけ子供がいた。
顔がそっくりな男女である
「…これからどうするの…」
「勇者たちが作ったという国へいこう。あそこならなんとか生き延びることが出来るはず」
「…任せる」
女の子は目を閉じ、眠り始めた
男の子はずっと、頭を撫でていた。
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