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いつもと同じ通学路。
俺の横には、少し背の高いコイツがいる。
昨日見たテレビとか、最近買った漫画とか、お菓子とか、夜ご飯とか、夢の話とか。
どちらからともなく話しながら、学校へ向かう。
小学生のときからの付き合い。
「おーい、タケヤブぅー」
後ろから、聞きなれた声と駆けてくる足音。
同時に足を止めて振り返る、俺ら。
右隣のコイツ、ワダ ノボルと、
左にいる俺、ウエダ カズ。
いつも一緒にいる俺ら。
二人で一つ。
みんなは俺らを「タケヤブ」と呼ぶ。
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