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―ど、どうなってるのじゃ!?― それを見て“声”はひどく驚いたようだ いくら魔法が存在する世界とはいえ魔法で鉱石を発掘するという発想は無かったようだ まあ発掘と呼んでいいのか分からない取り出し方だが… しかしこれも簡単に出来る訳ではなく、鉱石の位置や密度その他諸々を把握していないと鉱石を壊してしまうような高等技術だ その道の人が見たら目を剥いて驚くような事をしでかしたノラだが、本人はそんな事はどこ吹く風といった様子で一言 「地属性って便利だな…」 声は次々と鉱石を取り出すノラに最初は驚いていたようだが、全てを取る勢いのノラの様子に焦り出し、 ―お願いじゃ、もうこれ以上取らんでくれ!!― 最後には泣きそうな様子でノラに懇願してきた 「ミスリル、オリハルコンにヒヒイロガネ… ほんと希少鉱石ばっかだな。 まあこれだけ取れれば十分だろう。」 その声を聞いてノラは大きな声で言い放つ、もちろん棒読みで それを聞いて声は安心したようでほっと溜め息をついた ―よかった、これ以上取られていたら術の維持が出来なかったのじゃ― 「さぁて、もう行こうかな。」 鉱石を全て仕舞ったノラは気まずそうにしながらもあくまで声を無視して出口へ向かう ―あ、もう行くのかや?― そんな寂しそうな声音を聞きつつ出口の扉を閉めた
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