act,0 リント

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act,0 リント

「はぁ……はぁ……もう追ってこないな? おっせんだよバーカ!」 誰もいない道の先に向けてベロを出した。 先程肩がぶつかっただけで激怒しだした、バカなヤンキーどもから逃げたところだ。 ヤンキーどもがいないことを、周囲を見渡して確認すると、俺はとある花屋へと向かった。 「もう。また喧嘩したのリント? 流石に幼馴染みの私でも、面倒見てあげないよ?」 「見なくても良いんだよバーカ」 ため息をついて、俺の頬に絆創膏をはったのは幼馴染みのライム・フランク。 「素直じゃないんだから」 オデコにデコピンされた。 ライムは白くてさらさらした髪を、肩まで伸ばして、片方の髪を纏めている。 なんて言うんだ? この髪型? 「私達、もう十四歳なんだから喧嘩はやめなよ」 救急箱をしまいながら、ライムは注意してきた。おおきなお世話なんだよ。 「私達幼馴染みじゃない? リントは、私のことどうおもってる?」 すこし頬を赤く染めて聞いてきた。意味がわからん。 「どうも思ってねぇよ。絆創膏ありがとうな」 「あ、ちょっとリント!」 お礼を一応言って花屋を出た。
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