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昔々
人と魔族の戦争があった
各国が協力しあい、軍を編成し魔族に挑む
それを率いるのは
世界最強と言われたステラ国の若き将軍
信頼できる部下を連れ、魔王に挑んだ将軍は
魔王の弱体化と封印に成功したが
それと同時に戦場から姿を消していた
魔王の封印と引き換えに、命を捧げたとされる将軍
部下達は諦めず、未だ世界中から情報を集めている
そして現在
魔物は多いものの、魔族は滅多に現れず
人々は平和に暮らしている
全てがそうかと言われたら、そうでもないが………
そうそう
将軍は実は死んではない
魔王封印の際にちょっとした反撃をくらいとばされたのだ
そして……
「シスター！男の人が川に浮いてるー！」
「まぁ！大変！」
「すっぽんぽんでー！」
「キャァァァァァッ!!」
彼は子供たちに発見され、教会で保護された
そして
「すみません……名前以外が思い出せないのですが…」
名前以外の過去を全て失っていた
これが、魔王のちょっとした反撃
自身が封印される腹いせに、将軍の記憶をとある場所に封印してやったのだ
「私の名前はラスティ･ゼロ…………私はいったい誰ですか？」
これが、三年ほど前に起こったこと
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