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「グスッ‥ごめんね優。私が言い出した事なのに‥グスン。」
優は黙ったまま、頭を撫でてくれた。
「亜沙美の気持ち、良く分かってるから。もう泣くな。」
優の腕の中、首を縦に振るだけで精一杯だった。
「このままで、聞いてほしい。」
ズズッと鼻を啜る様な音がした。
そして優の腕に力が入る。
「3年後の亜沙美の20歳の誕生日、ここで再会しよう。」
そう言うと、優は私の両肩に手を置き、私の目をジッと見つめた。
「その時、まだ亜沙美が俺の事好きだったら、俺達結婚するんだ。」
私は突然の優の言葉に恥ずかしくなって、目を反らした。
がっ、そのままグイッと身体を引き寄せられ、唇と唇が触れた。
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