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「…じゃあ、さっさと授業を始めるぞ。青葉、お前の教科書は机の中にある。」
「はい。」
先生は、俺が席に着くとすぐに授業を始めた。魔法の勉強をした事がない俺がついていけるか心配だったが、マスターや受付嬢から話を聞いていたせいかあまり困る事はなかった。
「………という事だ。では、この時間はここまで。次の授業は訓練所で行うので、早めに移動をするように。」
机の中に、教科書と一緒にこの学校の地図が入っていたので、それを見ながら移動しようと思う。廊下に出ると、隣のBとS以上の間にあるこのクラスは移動が少しめんどくさそうだった。
「………訓練所はこっちか。」
地図に場所を照らし合わせながら、前をクラスにいた人が歩いているのを確かめ、進む。
「………ここか。」
扉を開けて中に入ると、すでにクラスの半分くらいの人がいて、入ってきた俺を一瞥し、興味なさそうにおしゃべりに戻っていった。
「………次は体育か、魔法の練習だな。」
それまで暇なので、魔力コントロールの練習をする事に。訓練所の隅で座りながら、手のひらを出さなくてもできるようになった魔力の玉を、高速回転させたり、違う形に変形したりて暇つぶしをした。
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