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…
………
……………着いたようだ。
正直こんな場所が実在するとは思っていなかった、先程までとは全く違う自然の景色---おそらく俺が暮らしているようなところでは見ることは出来ない---を見てもまだ半信半疑な状態に変わりはない。
現実では今凄い勢いで研究されいる。
【幻想郷】がある、なんて、お伽話のような議題。
誰から、どこから始まったのか。日本に不可視不可侵の異郷があるという発見が全ての研究者の熱意の源になっている。
子供じみた考えだと思うが
「自分は生まれる場所を間違えたんだ」
そう考えたことは…ないだろうか?
その考えを否定する言葉なんて星の数ほど思い付く。
それなのに少々長い期間、その考えは付き纏う。
俺の場合は…なんだろう、現実への言い訳?だろうか?
…せっかく現実から離れたというのに変われはしないらしい。それが安心している理由の一つかもしれない。
うん、考えるだけではダメだ。意味がない。
見たところここは…どこだ?
地図の類は持ち合わせていない。
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