カメレオンの少年

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「で、どうやって使うんだよ?」 「左腕に付いているスキャンサーにスキャンしてください」 左腕を見ると、機械が付いていた。 「こうか?」 試しにスキャンすると、スキャンサーにカメレオンの文字が表示された。 「はい、スキャンするとサイキックが発動します。発動を止める時はもう一度スキャンしてください」 もう一度スキャンするとスキャンサーにカメレオンの文字がなくなった。 「で、バトルに勝ってサイキックカードを奪うって…」 「はい、バトルに負けたビーストサイキッカーはサイキックカードだけを残し現実世界に戻されるのです」 「現実世界に戻れるならいいじゃ ねーか!」 「しかし、負けたビーストサイキッカーはアニマルワールドでの記憶とビーストサイキックを無くします」 「つまり…記憶をなくし、ビーストサイキックを使えなくなるのか」 「そういうことになりますね」 「俺別にこの能力なくなってもいいんですけど…」 「え?いいんですか、なくなっても?」 「うん…」 「普通の人間になっちゃうんですよ?本当にいいんですか!」 「・・・」 「能力も何もない人間になっちゃうんですよ!つまらないじゃないですか!」 「確かに能力とかあった方が面白いが…」 「ならゲームをクリアしましょうよ!」 「クリアできるのか?」 「ゲームですからクリアできますよ!」 「何をすればクリアなんだ?」 「それは…このゲームの主催者、キングを倒すことです!」 「キング?」 「はい、このゲームの主催者でビーストサイキッカーでもある人物です!」 俺は早くもとの世界に戻ることる方法を思いついた。 「よし、じゃあそのキングって奴をパパッと殺してくるか」 「無理ですよ、一つのビーストサイキックでは」 「どういう意味だ?」 「さっきも言いましたが相手を殺したらサイキックカードをアニマルワールドに残し現実世界にもどる。つまり相手のサイキックカードをバトルで勝利して自分の物にできるのです」 「バトル勝てば相手のサイキックカードを自分が使えるのか!」 「そうです。そして、キングに勝つにはいろいろなビーストサイキックが必要です…一つのビーストサイキックでは歯が立ちません」 「つまり…ビーストサイキッカー達とのバトルに勝利してサイキックカードを自分のものにし、そのサイキックカードを駆使してキングに勝利しろと?」 「そのとうりです」 「だいたいわかったぜ」
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