カメレオンの少年

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あの手紙のことだろうか。 「あぁ、きたぜ」 「あの手紙は宛先人が開けるとこちらの世界にワープできるのです」 これで全て繋がった…俺はビーストサイキッカーだからこの世界に手紙で呼ばれたということか。 「まぁ、ビーストサイキッカーのことはなんとなくわかったよ」 「そうですか、なら次はアニマルワールドのことを説明しますね」 正直、ビーストサイキッカーというもので頭がいっぱいだった。 「あ、あぁ…頼む」 「アニマルワールドとは、ビーストサイキッカーだけがいる世界です」 要はビーストサイキッカーのため世界ってことだと思った。 「俺はアニマルワールドで何をするんだ?」 「ゲームです」 「ゲーム?」 「はい、この世界でビーストサイキッカーと戦ってもらいます」 「戦いって…」 「相手を殺せば良いんです」 「殺す?」 「はい、何でもありの戦いです。どんな手でもいいから相手を殺せばいいんです」 「殺人ゲームってことか」 「人ではないですよ、ビーストサイキッカーは。ある種化け物です」 「ははっ、面白いねぇ…で、勝利したら?」 「相手のビーストサイキックを奪えます」 「ビーストサイキックって能力のことだよな?」 「はい、そうです。アニマルワールドではビーストサイキックはカード化されているのです、要は戦いにかってサイキックカードを奪えばいい」 「みんな持っているのか?」 「はい、みんな一枚は持っていますよ」 「俺、そんなの持ってないぞ」 「うふふっ、ここにありますよ」 そういって案内人はポケットから一枚のカードを出した。 「カメレオン、サイキック?」 「はい、七色様のビーストサイキックですね」 「能力は…姿を見えなくすることができる!?」 「そうなりますね」 俺は現実世界で影が超薄かったことに似ていることに気づいた。 多分あれはビーストサイキックだったのだろう。
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