聞こえる

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ここに来るといつも 楽しげな声しか聞こえない。 ここにいるとずっと 愛しいあの子の声が聞こえる。 きゃっきゃとはしゃぎ、走り回るキミに 「あの丘まで競走しよう!」 と持ちかけては、 いつも、見るたび大きくなっていく背中を追いかけていく。 十数年後、境界線を越える日が必ずやってくる。 いつまで見せてくれるだろうその背中を。 いつか 容易に手の届かない距離が開き、 背中が小さく見えようとも どれだけ時を経、 どこにいたとしても 絶対 見失いたくはないんだ。 行く先がキミらしく、誇らしく歩んでいく姿を 見続けていきたいんだ。 image=466346556.jpg
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