橋本和樹

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「はよーーーっす!!」 ○○高定時組2年、橋本和樹のこの声によってクラスの1日は始まる。 「おめえ毎日この時間になっても元気だよなー、羨ましいー」 隣の席の加藤毅(かとうたけし)、和樹の幼馴染が突っ込む。 「俺は若ぇんだよ。」 と、得意げな顔で返す。 「いや、お前とそれほど歳が離れた覚えはねえけどなぁ・・?」 毅はわざとらしく疑問形に言葉を並べた。 和樹たちは、この○○進学高校の定時制クラスに入っている。 実績のなかなか優秀な学校だが、定時制の和樹たちは論外。 実績成績の前に、念のため平凡な学歴でも取っておこうと、このクラスを入っている者がほとんど。
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