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ほんの少しだけ、って……どういうこと?
「……まさか、幽霊になったお父さんたちを呼び出すとか……?」
「え? あー……そう来たか。
残念ながら、とっくの昔に成仏してると思うよ。 多分、天国で馬鹿みたいにラブラブしてる。
それにしても……幽霊を呼び出す、か。 その発想はなかったなぁ」
浩介さんは、あははっ、と楽しそうに……というか、爆笑してる。
いや、うん……そりゃあ確かに『幽霊を呼び出す』なんて馬鹿みたいな言葉だったけど。
でもそんなに笑わなくたっていいのに……。
「もー……笑いすぎです!!」
「ごめんごめん。 でもさ、葉月ちゃんって、時々面白いよね」
「……そうですか?」
「うん、突拍子もないことをすっげー真面目に言ってるから、メチャクチャ面白いよ」
……って、かなり馬鹿にされてる気がするんですけど。
ていうか、確実に馬鹿にされてる。
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