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夏が来て秋が来て冬が来た   そして受験の日がきたのだった   まぁ、毎日頑張って勉強したからね 土日は、叔父の手伝いとかして、夜には吹雪と遊びに行ったし   そうそう、吹雪は髪の色を染め直し銀髪から黒になっていた なんか、高校で色々あったらしい・・・     カリカリッと周りは鉛筆を動かす音が溢れていた 俺も同じように一生懸命にテストを受けた     まぁ、その結果 合格発表の所に番号が載っていた     当たり前かな。あんなに勉強したんだし それに、元から頭は悪い方ではなかった 逆に両親からも認められるほどだった   けれど、あの人だけは俺を認めてはくれなかったけどな・・・     そして、ついに入学式です――――       「いらっしゃいませぇー」   この俺が入学式行くと思った?   学校より叔父の手伝いだし!     「ケーキセット2つと珈琲が2つですね。畏まりました」     入学式なんて面倒なだけだしね どーせ生徒会の挨拶で『きゃーきゃー』うるさいだろうし   そんな所に好んで行く奴とか生きる道間違えたんじゃね?         その頃、高校の入学式 『きゃーーーーーーーーーーーっ』 『うぉおおおおおおおおおお!!』 『カッコイイ!!!!!』 『可愛い!!!』   『美形生徒会キタァアアーーっ』   など、生きる道を間違えた者たちが叫んでいたのだった    
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