傍観者Y

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私への周りからの評価は関わらなければ美少女なのだとか、特技で仕事でもある諜報活動で手に入れた情報をまとめるとこんな感じだ。 無表情で口数も少なく近寄り難い、黒髪に黒いリボンで左目に眼帯なのが余計に暗い印象を与えているのだとか。 何を考えているかわからないし会話も続かないのであまり近付く人はいない、悲しくなって来たので自分で自分の諜報活動なんてやるんじゃなかったと思う。 「仕事…っと…」 とある武道大会で新人なのにも関わらず優秀な成績を残した人物の調査だ、今回の仕事はその新人の内の2人を調査する。 依頼主は予選で落ちたのが悔しかったのだろう、勝ちへの手がかりになりそうな事を中心に集めろと言われている。 正直に言って武道大会についてはあまり興味も無かったがお金をもらえるなら依頼を受ける事にしている、幸いにも調査対象は同じ学舎の者だ。 「金髪赤と緑の目…高町びびお?」 人の事はあまり言えないがあの体躯にどれだけの力があるのかは不明、隣にいる者に気配を察知されるため調査はあまり長くは出来ない。
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