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「BL的には額と額で熱を計るのが定番なんだけどなぁー。」
「黙るッス!」
構える順作くんのカメラをイチズくんが取り上げた。
「額と額?」首を傾げながら、タマちゃんの顔を見上げるアム。タマちゃんの顔は益々赤くなり…下を向いてアムと目を合わせた途端に…………………ポタリ……………。
「小日向様が泣いていらっしゃる?」
「「いえ、アレは鼻血だよ和光くん…。」」
「え?」
仔猫ちゃんがハンカチを差し出すのと、香哉くんがタマちゃんからアムを拐ったのはほぼ同時で…。
「珠樹………ヤ…ラシ…。」
服の袖口でアムの鼻先に着いた血をゴシゴシ擦ると、腰を屈めて鼻の頭に小さくキスを落とした。
「コレデ…ョ…シ。」
「何がいいんですか…放しなさい、この駄犬!」
「お前ら、ふたりともそのチビから放れろ!人目を考えんか!」
生徒会が揉めているようだ…。
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