わきやーく八

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  「おい、クソ」 「はんへふはー」 「……俺にヤられるか、コイツらにヤられるか選べ」 …………はい? 俺の脳は停止する そりゃそーでしょ 幸見が発した言葉は信じらんねーものだから……って、どっちみち俺はヤられる運命ですかァァ!? なんなの!? 俺は、THE平凡だぞ!? 不可も可もない顔だぞ!? ましてや田口みたく笑った顔が可愛いだなんて特技とかねぇよ!? そんな平凡がヤられるとか萎えるだけでしょーがッッッ!!!! とまぁ 抗議してみるも 「何、フガフガ言ってんだ。さっさと選びやがれクソが」 だったら 口を解放しろーっ と叫ぶが またしてもフガフガ言ってしまっただけで幸見君に頭を踏まれました 幸見は俺の頭から足を退かし腰を落とすと、まるで息を吹き込むかのように俺の耳元へ囁いた それはもう 「助けて欲しいなら俺を選べ」 毒を孕んだ 甘い甘い蜜のように 「はは、ほほはる!」 だが、断る! そう言い切ると幸見は 「まァ、拒否権はねェがな」 ニタリと悪どい笑みを浮かべて俺の言葉を封じてたモノを外して手足の拘束も解いてくれた しかしっ すぐさま幸見から距離をとる俺 「おおお俺の純潔は誰にも渡さねーぞぉぉぉ!」
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