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【過去】
※シリアスな内容です。
赤と黒のオッドアイで生まれた小町は、幼い頃から周りに疎まれてきた。
小町が産まれて間もない頃父親が他界し、その数年後母親も病に掛かりしばらくして他界した。
そんな不幸が続いたためか「不吉の子」「疫病神」と周りから呼ばれ更に虐げられていった。
そんな小町を庇い守っていたのが年の離れた兄だった。
母親も他界したため、親戚の家に引き取られた二人だったが、そこでも小町への扱いは酷かった。
小町の家系は人に仕え、暗殺や情報収集、敵地への潜入など隠密行動を行う忍の一族だった。
そのため兄も小町も幼い頃から訓練を受け仕事も請け負った。
兄は小町に比べ物覚えも早く何でも上手くこなせる人間だったため、周りからの信頼も厚かった。
小町はそんな兄が誇らしく尊敬していたがその反面劣等感を常に感じていた。
そんな兄に近づきたいと日々努力を重ねたが、どれも並みの出来だった。
それでも兄が小町の速さは人よりすごい、小町の武器になると褒めてくれたため唯一速さだけには自信を持つことができた。
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