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二人が絨毯に乗ったのを確認して出発する
「聖林樹国イシャスの近くまで。」
絨毯が浮かび目的地に飛び始める
「しかし、いろいろありましたが無事済んで良かったですよ」
「本当に世界樹が手に入って良かったです、これで姉を助けられるかもしれないです」
「私たちでは、手に入れられなかった」
飛行する絨毯の上でこれからのことを話す
「そういえば、アベルク様はこれからどうなさるんですか?」
「そうですね近くの人間の町に行きますよ」
「イシャスには来ないのですか?」
「今行けば目立ちますから」
「そんな、家族に紹介してお礼におもてなしもしたかったです」
「すいません、しかし俺は身元がはっきりしてないのでまだイシャスには行かない方がいいんです」
「確かに、お前はかなり怪しいし詳しく説明しても信用されずらいだろう」
「だからイシャスに着いたらそこでお別れです」
「はい、何かお礼がしたかったのですが・・・」
「俺が好きでやったことですし気にしていませんから」
そう言うと俺は魔晶石を取り出すと二人に見せる
「そういえば害魔を倒した後にこれが落ちていたんですがこれって」
「それは魔晶石!」
「すごいな、この結晶は魔晶石と言って魔力を使用する道具を作るのに必要なものだしかしこの魔晶石は普通のものより魔力の質も量も多いぞ」
「はぁ、魔晶石ですかやっぱり高いんですか?」
「そうだな普通の奴なら金貨三枚位だがこの質と大きさなら最低でも金貨10枚はくだらないな」
「ふぅーん、そんなに高いんですかこれ俺が貰ってもいいんですか?」
「何を言っている私たちは助けてもらっただけだし奴を倒したのはお前だ、だからそれはお前の物だ」
「そうですよアベルク様それはあなた様のものですご自由にしてください」
「わかりました。」
魔晶石をしまうその代わりに薬が一粒は入った瓶を取り出す
「そうだ、お二人には念のためにこれを渡しておきますもし何かあったらこれをお姉さんに飲ませて下さい」
「これは?」
「保険ですよ、使わないと思いますが念のために」
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