イチ

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「君は、本当に天使…?」 「うん、天使だよ」 顔、あげて?そう言われて触れられた頬。彼の手はすごく冷たかった。 「死んでるの?」 「え?」 「天使って、人間が死んで天使になるんじゃないの?」 「ははっ、ゆうとくんはおとぎ話を信じるんだね。僕は、天使として生まれ天使として生きている。死んでるわけじゃないよ」 「ふーん…」 と、再び胸に顔をつければ、トクントクンと鼓動が聞こえた。本当だ、生きてる… 「あ、信じてないでしょ」 「えっ…、あ…」 …図星。逆に僕は天使です。なんて言って信じる人いるのかな?天使の輪だって、羽だってないし。見た感じ人間そのものじゃんか。
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