128人が本棚に入れています
本棚に追加
/75ページ
「君は、本当に天使…?」
「うん、天使だよ」
顔、あげて?そう言われて触れられた頬。彼の手はすごく冷たかった。
「死んでるの?」
「え?」
「天使って、人間が死んで天使になるんじゃないの?」
「ははっ、ゆうとくんはおとぎ話を信じるんだね。僕は、天使として生まれ天使として生きている。死んでるわけじゃないよ」
「ふーん…」
と、再び胸に顔をつければ、トクントクンと鼓動が聞こえた。本当だ、生きてる…
「あ、信じてないでしょ」
「えっ…、あ…」
…図星。逆に僕は天使です。なんて言って信じる人いるのかな?天使の輪だって、羽だってないし。見た感じ人間そのものじゃんか。
最初のコメントを投稿しよう!